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鬼と化した妻を葬った心月寺

所在地岩手県奥州市水沢佐倉河高山(心月寺)
年代享保四年(一七一九)の『奥羽観蹟聞老志』記載
登場掃部介と貪欲な妻
出典胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説

どんな伝承か

享保四年の『奥羽観蹟聞老志』は、上葉場村高山にある稲荷山心月寺について、昔ここに富家の掃部介が住み、その妻は貪欲でひときれの情もなく、ついに鬼と化して死に、この境内に葬られたと記す。寺には掃部夫婦が使ったという一尺二寸の朱内黒外金縁の食盤二器、大蛇の骨一片、亀井六郎重清の古い笈一荷が伝わっていた。明治三年には心月寺畑三反四畝二十四歩の記録があるが、現在は廃寺となっている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説(胆沢町(編)・胆沢町史)

『胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説』は、胆沢町の町史民俗編の一冊のうち、第四章「口承・伝説」を収めたものである。第一節は松浦佐用姫と高山掃部長者の伝説を扱い、胆沢・水沢周辺の伝説地を列挙したうえで、町内に伝わる佐夜姫の本地物の写本や『南部叢書』所載の「奥州胆沢高山実伝」を翻刻する。第二節「いさわの昔話」は大蛇・狐・むじな・飢饉・戦後の怪異などの話を番号順に並べ、第三節「いろいろな昔話」へと続く。

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