生まれ変わりの縁で親類となった羽田の米屋
どんな伝承か
死んだ子がよその家に生まれ変わると、生まれ変わった先の家の者が、もとの家へ墓の土をもらいに行くという話は、東京の近くでも語られていた。大田区の羽田のある米屋が、そうした用向きで北糀谷の物持ちの家を訪ね、それが縁で両家は親類のつきあいをするようになったという。明治に入ってからもこの話は語り継がれていたと伝わる。
原典より
同じ目的で東京都大田区の羽田の米屋が北糀谷の物持ちを訪ねて親類になった話は明治になってからも語られていた。—— 日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語)
『日本人物語5――秘められた世界』は、日本人の暮らしの奥にある秘められた信仰や伝承を扱った叢書『日本人物語』の一冊である。境の神や通過儀礼を論じる序論に続き、入らず山や隠れ里、竜宮、平家谷、埋蔵金、生まれ代わり、あの世を見た話、魔法使い、生霊、秘密結社、狐憑きなどを、伝承と昭和三十年代までの新聞記事・見聞を織りまぜて述べる。序論「生活文化の秘密性――はじめに」の後、「奇蹟」「不気味な神々」などの区分の下に短い節を並べる。