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錦木を立て続けて死んだ若者と政子姫

所在地秋田県鹿角市(錦木塚)
年代伝承(口承)
登場政子姫、狭名の大海、若者、政子姫の父・里の長
出典日本伝説大系 第2巻

どんな伝承か

このあたり一帯はかつて狭布の里と呼ばれ、幅の狭い白い麻布が織られていた。狭布はけふとも読むので、けふの里ともいう。稲荷神社の境内の一隅にある錦木塚の主人公、政子姫はこの布を織る名人であった。姫はこの里を治める狭名の大海の娘で、ある若者が姫に思いを寄せた。当時この地方には、男が女の門口に錦木を立て、女がそれを家に入れれば恋が成就するという風習があった。若者は十キロ余りの道を毎晩通って錦木を立てたが、父は身分にこだわって仲を許さない。若者は九百九十九日目に病んで世を去り、姫も間もなく後を追った。父は悔い、二人の遺骸に錦木を添えて葬った。それが錦木塚だという。

原典より

昔、このあたり一帯が狭布の里とよばれたのは、この地方で幅のせまい白い麻布が織られていたためで、狭布はけふとも読むことからけふの里ともいわれた。—— 日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第2巻』は、岩手・宮城・秋田の三県に伝わる伝説を話の型ごとに集めた伝説資料集である。山の争いや沼の主の手紙、巨人の足跡、八郎太郎、ザシキワラシ、河童、掃部長者などの伝説を、口承の聞き書きと近世以降の地誌・縁起から採る。凡例のとおり各項は伝承地を示した例話を冒頭に据え、〔類話〕〔文献〕〔参考〕を続け、柳田・高木による話型名を添えた項もある。

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