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青倉山の水と眼を治したうどの禁忌

所在地兵庫県朝来市(青倉山)
年代伝承(口承)
登場行者
出典日本伝説大系 第8巻

どんな伝承か

青倉山のふもと、伊由谷の在に老人とその息子が暮らしていた。息子は田畑を耕し、老人は山で山菜を採るのが常だった。ある日、野生のうどを採るうちに知らぬ間に納座の村を過ぎて青倉山まで登ってしまい、荷を背負おうとした拍子に転んで、刈ったうどで右の目を突いてしまう。傷は癒えず、息子が神仏に祈ると、夢枕に白い衣の行者めいた老人が現れ、山を越えた高い山の滝の水を汲んで付けよと告げた。息子は川をさかのぼって小さな祠とその奥の滝を探し当て、藁で編んだ袋に水を汲んで帰り、父の目を洗った。すると痛みは嘘のように引き、薄く見えるまでになったという。以来この水は眼病に効くとされ、青倉山の氏子はうどを口にしなくなった。

原典より

むかし、青倉山のふもと伊由谷在におじいさんと息子が住んでいました。—— 日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。

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