屋根に写った透明な紳士
どんな伝承か
怪チャイムの調査を頼まれた著者は配線に異状を見つけられず、現場を写真に撮った。その写真を霊能者に見せると、Kさん宅の屋根の上に背広を着た恰幅のよい紳士が透明に写っていると指摘された。よく見ると確かにその姿があり、著者がKに見せると、Kは声を失うほど驚き、それが約三十年前に逝去した父親の、生前一番気に入っていた背広姿の顔だと認めた。この紳士が父と判明して以来、怪チャイムはぴたりと止んだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
四次元世界の謎(内田秀男・昭和50年代刊)
内田秀男編『四次元世界の謎』を全72話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。