屋根に写った透明な紳士
どんな伝承か
怪チャイムの調査を頼まれた著者は配線に異状を見つけられず、現場を写真に撮った。その写真を霊能者に見せると、Kさん宅の屋根の上に背広を着た恰幅のよい紳士が透明に写っていると指摘された。よく見ると確かにその姿があり、著者がKに見せると、Kは声を失うほど驚き、それが約三十年前に逝去した父親の、生前一番気に入っていた背広姿の顔だと認めた。この紳士が父と判明して以来、怪チャイムはぴたりと止んだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
四次元世界の謎(内田秀男・1970年(昭和45年))
『四次元世界の謎』は、内田秀男が昭和四十五年に著した超常現象の論考集である。月刊誌『電波技術』に昭和三十八年から四十三年まで「あなたは信じますか」の題で書いた記事を抜き出したもので、魔の踏切、十三日の金曜日、地震予知、お守り札、幽霊写真、虫の知らせなどを、筆者の体験と磁場・電波の実験をもとに論じる。項目ごとに小見出しで区切り、多数の図表と写真を添える。