狐罠で罰金を取られた一軒屋の老人
どんな伝承か
沢の一軒屋に住む老人は、飼犬が年をとって役に立たなくなったので、横浜のアベ商店から取り寄せた機械で狐を捕っていた。二月にその機械で狐を二匹捕り、すぐ町へ持って行って売った。それが法に触れると知り、子に金を使わせるのも忍びない、自分もまだ達者だから稼いで来ると言うと、七十にもなってそんなことをさせたくないと言われ、五十円を出してくれた。分けて出してもよいと教えられたが面倒なので皆持って行くと、顔なじみの巡査が書付を書いてくれ、機械と五十円で済んだ。よくできた機械はもう無いだろうと惜しまれたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。