山中で聞いた妹殺しの叫び
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どんな伝承か
弥之助がある奥山に入り、茸を探すとて小屋を掛けて泊まっていた夜更け、遠くの方できやーという女の叫び声が聞こえ、胸を轟かせた。里へ帰ってみると、その同じ夜の同じ刻限に、自分の妹がその息子に殺されていた。母一人子一人の家で、嫁と姑の仲が悪くなっていた。その日、息子は昼頃に突然、母はとても生かしておけないと言って大きな草刈鎌を研ぎ始め、前後の戸口をことごとく鎖した。夕方、母は囲炉裏の側にうずくまって泣くばかりであった。息子が鎌で肩口を薙いだ時、母は弥之助が深山で聞いたような叫び声を立てたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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