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幸安仙界物語の名山往来

所在地和歌山県和歌山市(花山)
年代江戸後期
登場島田幸安、浄土寺の小僧
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

紀州の島田幸安の神隠しは、江戸の高山嘉津間の一件から三十年余り後のことで、いずれも十七歳の青年の異常な経歴を記したものである。幸安はまず和歌山近くの花山というところに登り、それから九州某地の赤山という所に住んだと語った。赤山の住侶はいずれも仙人で、それぞれ道書にあるような漢名を持ち、天狗などは身分の低いものだと大いに軽蔑していたという。支那にも北アジアの山にも往ったといい、その叙述の不正確さは幕末頃の外国地理の知識そのままであったと柳田国男は評している。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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