背面へ抜ける沢の怪事
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どんな伝承か
猟師や木挽などのように、たびたび山奥に野宿せねばならぬ人々は、久しい経験から地形によって不思議の多そうな場所を知り、努めてこれを避けていた。深山の谷で奥が行き止まりになっている処は無事であるが、嶺が開けて背面の方へ通じている沢は、夜中に必ず怪事があるという。素人は魔所などと言えば往来不可能の谷底のように考えるけれども、事実はかえって正反対であるという。また山の高みの草茅の茂みの中に、幽かに路らしいものの痕跡を見ることがあると、老巧な山稼人は避けて小屋を掛けなかった。山男山女の通路に当たると知るからである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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