トップ > 岩手県の伝承 > 二戸市

餅と引き換えに田を打つ山男

所在地岩手県二戸市浄法寺町
年代六七十年前(郷土研究・佐々木喜善談)
登場ある農夫と山男
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

山の人も米を好み、殊に餅の香を愛したという。馬に七駄のマダの皮で草履を作っていたという陸中浄法寺の村で、ある農夫が山に行って山男に逢った。昼弁当の餅を珍しがるので分けてやると、非常に喜んでこれを食った。山男は、お前の家ではもう田を打ったかと問い、まだ打たぬと答えると、それなら打ってやるから何月何日の晩に、三本鍬と一緒に餅を三升ほど搗いて田の畔に置けと言う。約束のとおりにして翌日行ってみると、餅はなくなり、田はよく打ってあったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

種別から探す

山男餅

二戸市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『定本柳田国男集 第4巻』の伝承