六角牛山の山男と餅の無言貿易
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どんな伝承か
閉伊郡の六角牛山で、青笹村の某が山に入ってマダの樹の皮を剥いでいると、じっと立って見ている七尺余りの男があった。おれも助けてやろうと言い、さながら麻を剥ぐように忽ち沢山にしてしまった。それから傍の火に炙っておいた餅を指さして欲しがるので承知すると、無遠慮に皆食べてしまった。来年も来るかと聞くので、後難を恐れてもう来ないと答えると、それなら三升の餅を家の庭へ出して置いてくれ、一年中のマダの皮を持って行ってやるという。そのとおりにすると翌年、約束の日の夜中に庭で大荷物を置く音がし、馬に二駄ほどのマダの皮であった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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