ため池跡に祀られた双頭蛇の弁天様
どんな伝承か
国分三叉路のバス停のあたりは、もとはため池で、ごく最近になって埋められた。そのため池の主だったのか、頭が二つで尾が一つの蛇が出て仕方がないので祀ったのだと語られる。気味が悪かったからだという。それ以来、語り手の家では稲荷と同じように正月や盆に供え物とろうそくを上げてお参りしており、今では家だけの弁天様になっている。
原典より
4 日枝神社の話 (1)〜(3)5 百萬両のありか6 じゅん菜池の話 (1)〜(3)7 女化神社(茨城)の話8 本郷(松戸)の人魚の話9 平将門と南天10 愛宕神社の二神体11 里見姫と弁天様12 禅照庵の子育て地蔵—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。