袖掛けの松 1
どんな伝承か
山際の田んぼはどこも深く、宮久保の坂は昔ぬかるんでずるずるとし、恐ろしくて普通には歩けなかった。あの坂で転ぶと、他所の人は片袖をあげないと病気になると言い、また縁結びにもなるとされた。名の由来は、ある家の縁遠い娘があの坂で転び、長袖の片袖をもいで松にあげたことにあり、それで「袖掛けの松」と呼ぶようになったという。娘はその家の二代目ぐらいの人ではないかと語られる。
原典より
山のきわは田んぼ皆深いですよ。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第2集』を全200話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。