袖掛けの松 2
どんな伝承か
袖掛けの松のあたりの道は、浅い田んぼよりもひどいぬかるみであった。八幡様の祭りに行く時などは前の晩から髪を結い、朝早くから出た。坂にさしかかると下駄を手に持ち、裸足になって滑らないように通り、坂下の井戸や脇の溝で足を洗って下駄を履いたという。袖掛けの松は大きな松で、その下の道が悪くて転ぶ人が多く、そこで転ぶと災難があるというので、袖をちぎって松に掛けたのだという。
原典より
袖掛けの松んとこの道は、悪かったですよ。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第2集』を全200話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。