② 今のバス通り
どんな伝承か
下貝塚のバス通りは昔から雨が降るとひどくぬかるみ、梨などを運ぶ馬車の車輪がめり込んで動けなくなることがしばしばあったという。高円寺から真間川沿いを抜けて昭和学院手前まで荷を担ぎ出したと話者は語る。宮久保に差し掛かる坂には袖掛け松と呼ばれる松があり、そこで転ぶとたたりがあるといわれ、転んだ者は片袖をあげよと言い伝えられていた。
原典より
この通りは昔からあったですよ。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))
『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。