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夫の無事を祈って巡った八幡様参り

所在地千葉県市川市下貝塚
年代昭和十七年頃
登場松丸とき
出典市川の伝承民話 第6集

どんな伝承か

話者は昭和十七年四月に嫁いできたが、その年のうちに義父母と義妹たち四人を亡くし、頼りの夫には召集令状が届き、義弟も徴用に取られて一人になった。夫は子が生まれて三日目に戦地へ送られ、まもなく外地のナオル島へ連れて行かれたという。無事の帰還を願った話者は、戦の神とされる市川中の八幡様を自転車や徒歩で巡るハチマンマイリを続け、毎月十五日にも参った。命を三年縮めてもよいから帰してほしいと祈ると夫は戻ってきたので、自分の寿命はきっと三年短くなっていると笑い、心を込めれば神様は効くと語る。

原典より

みんなあのう、男達出ちゃったでしょ。—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))

『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。

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