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江戸川の桟橋で洗濯し水を汲んだ頃

所在地千葉県市川市香取
年代伝承(昭和二十九年頃)
登場織原伸江・前島もと・前島操次郎
出典市川の伝承民話 第6集

どんな伝承か

聞き手の一人が昭和二十九年に嫁いで来たころも、洗濯物は川端ですすぐものだと言われたという。桟橋の板に乗ってすすぐのだが、うっかり落とすと流れていき、下手の人が拾っておいてくれることもあった。敷布もおむつも寝巻もそこで洗い、家で絞り直して竿に干した。農家は米も研ぎ、茶碗も川で洗った。水道はあっても高いので使わず、江戸川の水は透き通っていて、飲み水も朝早く汲んで大きな瓶にためた。船が通ると波で洗濯物をさらわれるので、長い棒を持って行ったものだと笑う。やがて油が浮き、対岸の王子製紙が重油の黒い水を流すようになって、川ですすぐことはなくなったという。

原典より

7 ランプ8 関東大震災と朝鮮人9 関東大震災とアメリカの援助VII 現代若者の学校話下貝塚中学校同窓会1 下貝塚中で流行った遊び2 国府台高校の怪談3 台風二十四号による水害4 不幸の手紙ほか—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))

『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。

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