ポマードの呪文とじゅんさい池の口裂け女
どんな伝承か
語り手が小学四年生のころ口裂け女の噂が流行り、漫画も出ていて借りて読んだという。口裂け女はポマードに弱く、出会ったときは「ポマード」と五回唱えれば逃げていく、その言葉を五回書いた紙を持っていれば近寄ってこない、と言われ、語り手は本気にしてそのとおりにしていたと笑う。近くに住んでいるとか出たとかいう話はなかったかと聞かれると、じゅんさい池で出たとか出ないとかいう噂があったと答えた。記録者は、ポマードの話がこの土地の伝承として受け止められていたことに注目している。
原典より
5 特急坂の怪6 小塚山の怪7 銀行の窓に出るドレスの女8 霊感の強い友達唄の譜例虫送りの譜例胡録神社祭礼の説明板下貝塚の民俗地図—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))
『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。