祟りを恐れず先祖の墓を整えた話
どんな伝承か
話者は當麻という家が琉球王朝の流れだと語る。寺の都合で広い墓地を狭めることになり、掘っていくと埋まっていた先祖の墓が出てきたので、親族と石屋とで掘り起こして供養した。周囲では何でもないときに墓をいじると祟りがあり、家に病気や不幸が起こるとよく言われ、祖母も反対したが、叔母は「よい供養をするのだから罰が当たることは絶対にない」と言った。実際に悪いことは何も起きなかったという。過去帳の最も古い記載は寛永十二年である。
原典より
家なんかもね、當麻、當麻ってのは、琉球王朝の流れなんだよね。—— 市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年))
『市川の伝承民話 第7集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十一年に発行した民話資料集である。平成四年度から六年度にかけて市川市の柏井・須和田・宮久保・原木・稲荷木と国分高校ほかで行った採訪の聞き書きを、話者の息継ぎや方言を残したまま収める。世間話・伝説・昔話・唄と諺・年中行事・生活譚・現代若者の学校話の七部に分け、巻末に話者紹介と会員の採訪記、あとがきを付す。