頼朝が休んだ高房の山田の松
どんな伝承か
香取市多田の小字山田、高房という所にある巨大な松で、高房松・たこ松・千本松などの別名を持つ。昔、源頼朝が香取神宮に参詣する途中、大勢の家来とともにここで休んだ記念の木だと伝えられる。別の伝えでは、毎年十月二十九日に香取神宮で秋の実りを祝う大饗祭に供える飯を、小見川の殿様の家臣が馬に載せて運ぶ途中、その一つが落ちた。神前に供えるものを粗末にはできないので、道端に丁重に埋めたところ、そこから一本の木が芽生えて大木になったのがこの松だという。
原典より
佐原市多田小字山田の高房というところにある巨大な松であり、高房松・たこ松・千本松などの別称がある。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。