飯高寺の狐
どんな伝承か
八日市場市(現匝瑳市)の飯高寺に、学問好きの狐がいた。もとは寺の橋門の下に棲んでいたというが、経を学びたくて僧に化け、十数年にわたり修行して他の僧を指導するまでになっていた。ある時、能化上人という人の入山式が盛大に行われ、その疲れで年老いた狐はつい正体を現してしまう。寺も信者も驚いたが、法華経に詳しかったその働きに応え、境内に稲荷神社を建てて祀り、狐は寺の守護神となった。これが今の古能葉稲荷である。
原典より
八日市場市の飯高寺に、学問のよくできる狐がいた。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
平野馨編『房総の伝説』を全245話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。