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天狗と京へ日帰りした文珠寺の小僧

所在地千葉県佐倉市大蛇町(文珠寺)
年代伝承
登場小僧
出典房総の伝説

どんな伝承か

大蛇の文珠寺の小僧が、ある朝、酒好きな和尚に言いつけられて酒を買いに出た。なかなか戻らないので和尚が見に出ると、門前の並木の松の枝に酒の入った徳利がぶら下がっているだけで小僧の姿はない。夜になって帰ってきた小僧は、京都の祇園を見物してきたと言う。和尚は、半月もかかる京へ日帰りなど戯言を言うなと激しく叱った。十何日か後、関西の旅から帰った檀家の者が、京の祇園祭で小僧に会ったと話した。小僧に京の様子を聞くと檀家の話と一致する。小僧は、徳利を持って並木の途中まで帰ると大きな天狗が現れ、祇園見物に行かないかと誘われて連れて行ってもらったのだと語り、天狗の仕業に違いないと評判になった。

原典より

佐倉市大蛇の文珠寺の小僧は、ある日の朝、酒好きな和尚にいいつけられて酒買いに出かけた。—— 房総の伝説(平野馨) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

房総の伝説(平野馨)

『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。

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