じゃがいもを運んだ天狗
どんな伝承か
佐倉市直弥の人々が、昔、木曽の御嶽山参りで室に泊ったとき、出されたじゃがいもが大変まずかったので皆があきれた。ところが翌朝は逆に大変うまいじゃがいもが出された。直弥のものと同じくらいうまいがどこで作ったものだろうと話していると、室の男が、昨夜のがまずいといわれたので直弥へ行きお宅の畑から掘ってきたのがこれです、といい、村人の家のざるまで示した。村へ帰って畑を見ると本当にじゃがいもが掘りとられていた。人々は、あんな怪力を持つのは天狗に違いないと、それからはことばをつつしむようになったという。
原典より
佐倉市直弥の人々が、昔、木曽の御嶽山参りで室に泊ったとき出されたじゃがいもが、大変まずかったのでみんながあきれた。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
平野馨編『房総の伝説』を全245話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。