隠れ里
どんな伝承か
隠れ里とよばれた横穴が、佐倉市の下勝田から直弥に通ずる道に面した丘の中腹にあったという。むかし、夜ふけになるとここで米を搗く音がしたといい、また里人が食事用具などに不足して困った時、この隠れ里に行って御膳百人前貸してもらいたいと願うと、必ず横穴の前にそろっていたと伝えている。里人も用がすむときれいにして元の場所へ置くのが例だったが、いつの間にか返した品はなくなっていたという。かつて土木工事のためこの横穴が破壊された時、なかから二体の人骨と刀剣や生活道具が少し発見されたが、そのまま見捨てられてしまった。
原典より
隠れ里とよばれたひとつの横穴が、佐倉市下勝田から直弥に通ずる道に面した丘の中腹にあったという。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
編『房総の年輪』を全93話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。