女の夜濱
どんな伝承か
房州よいとこ女の夜浜、ごしよらくまかせの世でくらす、という俗謡が安房郡船形町のあたりに伝わる。安房は気候が温暖で、魚介をとる労働が盛んであったため、船方の女は浮薄にすぎるとされ、房州女と呼んで他国から一般に軽んじられていた。ことに房州では男女の交わりのみだらなことをもっとも言い立てるので、このように小唄に歌われるのだという。ただしこの唄は、もとの詞を誰ともなく、いつの頃からかみだらな歌詞に作りかえて言いはやしたものであると口碑に伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。