小屋に現れて消える小僧と揺れる家
どんな伝承か
東京都奥多摩町に伝わる十二天様(お天狗様)の話。山の仕事のための小屋の前で、男衆が働き女衆が世話をしていた際、おたみという女性が出産で汚したことが原因かと噂された。やがて十五、六歳ほどの小僧の姿をしたものが現れ、数人がとび(鳶口)で叩くと消えたが、翌晩も現れて同様に叩くと消え、その晩は家がひどく揺れたという。話者の原島重家は、十二人ほどいたようだが二晩続いて怖くなり山から下りたと語っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。