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共同墓地に飛ぶ火の玉と海の遭難

所在地宮城県牡鹿郡女川町指ノ浜
年代明治三十五年
登場岩崎としゑ、松谷みよ子
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

明治三十五年頃のこと。女川の指ノ浜の共同墓地の上を、光るものが毎晩ひょっひょっと飛び、大勢の人がガヤガヤホイホイと話す声がした。近くに茅刈り小屋を建てて住んでいた人がそれを見て、さみしくてさみしくてならず、何かあるなと言っていたところ、村のかつお舟が暗礁に乗り上げ、乗っていた者は一人残らず死んだ。村中の男が死んだほどの、大変な遭難だったという。葬式がすむと、火の玉はばたりと出なくなった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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