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井の頭池の主と涸れた泉

所在地東京都三鷹市(井の頭池)
年代不明(古い伝説)
登場草刈りの百姓、中野宝仙寺の住職
出典江戸動物民話物語

どんな伝承か

井の頭の池には主が棲むといわれ、弁天の授かり子だった娘が白蛇となって水底へ帰った話から、この池の近くで蛇を殺せば嵐か大水になると噂されていた。ある日、草刈りに出た百姓が曲がり角で大蛇と鉢合わせし、驚いた拍子に鎌で首を切って殺してしまう。果たして大風雨となって村は水浸しになり、村人は主の祟りだと恐れて池へ供物を捧げて詫びた。風雨は止んだものの、今度は湧き続けていた池の水がぱたりと止まり、中野の宝仙寺の住職が祈祷してようやくもとどおりに湧き出したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

江戸動物民話物語(窪田明治)

『江戸動物民話物語』は、「郷土史・東京」の刊行会を主宰した窪田明治が、東京の郷土史を調べた材料から江戸の民話を選んでまとめた本である。狐や狸、猫、蛇が人を化かし、恩を返し、祟る話を中心に、本郷・王子・向島・麻布・三田など東京各地に伝わる話を収める。狐・狸・猫・蛇・不思議な生き物の五部に分け、一話ごとに舞台となった土地の史跡や寺社の由来、沿革の解説を添え、まえがきとあとがきを付す。

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