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櫃ヶ山の桜木坊と大山の神の衣くらべ

所在地岡山県真庭市本庄(櫃ヶ山)
年代不明(旧暦八月に現象が起こると語られる)
登場三浦志げ代、立石憲利、出典編者
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

本庄の向こうにそびえる櫃ヶ山には、天狗様の羽根干し松といって大きな松があり、この山の天狗は桜木坊と呼ばれた。桜木坊が松の上で羽根を干して昼寝をしていると、伯耆大山の神が通りかかって松を貸せと頼んだ。行で衣が傷むからと断ると、衣の下だけでよいと食い下がったが応じてもらえず、腹を立てて以後つきあわぬと告げて帰った。後日、今度は桜木坊が大山を訪ね、先の言葉を逆手に取って衣を大きく広げると、大山の山々がすっかり衣の下に収まってしまい、桜木坊は大山の天狗になった。それでも故郷は忘れず、旧暦八月になると松の上に白い霞がかかり、里の者は天狗が戻ったと噂したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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