男松女松に分かれた相生の松
どんな伝承か
坂城町に御所の里というところがあり、高い岩山に村上義清の城趾がある。二五〇年ほど前の物語と伝えられるが、悲運の村上義清が武田信玄に滅ぼされて落ちてゆくとき、菩提寺に一本の松を植えたそうだ。その松は育つにつれて二本に分かれ、男松女松となって、いまでは大木となっている。相生の松といって国の文化財となり、年に一回しめ縄を張って大切に育てている。不思議なことに、男松に実がついて女松に実がつかないので、村の長老たちが不思議がっているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)