真間川の桜並木を守った市民の会
どんな伝承か
市川市の真中を流れる真間川の河川改修のため、行政が桜並木を伐採する計画を立てた。直後の一九七九年四月、「真間川の桜並木を守る市民の会」が結成された。桜は市制施行二五周年記念の植樹で樹齢三〇年を超え、市民に親しまれていた。しかし一九八一、八二年の台風で川が氾濫すると市民は仕方なしの方向に傾き、それでも並木を残しての改修をと迫った。一九八二年一〇月から三回に分けて六九本、八一本、二六本が伐られ、予定四〇〇本のうち約半数を残すことができた。伐採の前には別れ会が開かれ、一本ずつの根本にお神酒をかけ、幹をなで、しめ縄やわら人形を結びつけた。涙を流す市民も多かった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)