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伐って売った栃の大木と山崩れ

所在地岐阜県恵那市山岡町
年代昭和初年頃
登場Gさん、鎌田惺和、回答者
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

昭和初年頃の話。Gさんの家の裏手の山に、何百年も年を経た栃の大木があった。ほかにも木が立っていることだし老木でもあるから、というので、木工の材料にその木を切って売った。それから四、五年あと、台風による集中豪雨に見舞われ、あっという間に山崩れが起きて、家もろとも押し流されてしまった。幸い人命に被害はなかったものの、あの栃の木を切らなければこんな被害には遭わなくてもよかったと、たいそう嘆いたということである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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