負うてくれと転がるよこづち
どんな伝承か
昔は川崎の山でも、ニオの方へ行ったら、実際によこづちというものがいたのだという。丸っこくて、ひどく長くもないものである。昔の人が山へ行くのに負い縄を担いで行き、一心に仕事をしていると、それが「負うてくれ」と言って足の方へころころころころと転がってくる。そこで「負い縄は片一方が短いので負えない、家へ帰って継いできたら負うてやろう」と言って逃げたのだという。だから負い縄は、どちらかが五寸ほど短くしてある。どちらも長く、同じようにはしていない。それがいわれなのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)