トップ > 福島県の伝承 > 郡山市

棒に巻き登った蛇と動かぬ手首

所在地福島県郡山市湖南町舘浜(舘浜)
年代大正の中頃
登場鉱夫
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

大正の中頃のことである。舘浜に桟橋を築く普請があり、材料の松の木を伐っていると珍しい大きな蛇がいた。鉱夫が「土用まむしの代わりにあぶって食おう」と言って、手にした棒でぎゅっと蛇の頭を押さえた。すると蛇は頭を潰されながらも尾の方からぎりぎりと棒に巻き登り、鉱夫の右手首までからんで締めつけた。鉱夫は必死に蛇を振り離して一旦は逃げたが、半殺しの蛇は祟るというので、煙管に固く煙草を詰めて火をつけくわえ、再び藪へ戻った。だが蛇はおらず、血のついた棒だけが残っていた。鉱夫はその時から手首が不自由になり、ぶらぶらしていたが、病名不明の病になって間もなく死んだという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

種別から探す

蛇のたたり

郡山市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 9 (木霊・蛇)』の伝承