薬師の夢告で盲目が治った池
どんな伝承か
昔、天田という豪族の娘が目を患い、どうしても治らず、ついに光を失ってしまった。ある夜、嘆き悲しむ娘の夢枕に薬師さまが立ち、薬師堂の前の池で目を洗えと告げた。娘は三七、二十一日の願をかけ、その間この池で目を洗い続けたところ、病が治ったという。この池はどんな日照りでも涸れず、どんな大雨でも濁らないと言われる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。