移されて疫病を招いた天王様
どんな伝承か
広瀬の天王様を、あるとき天王山へ移したところ、急に疫病がはやり出した。これは天王様と関わりがあるのではないかと人々は話し合い、前にお祀りしていた所には小川が流れていたが天王山には水の流れがない、きっと天王様は水を飲みたがっておられるのだろう、ということになった。そこで天王山から元の場所へお戻しすると、疫病はたちまち治まったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
滝根町史 第3巻 (民俗編)
『滝根町史 第3巻(民俗編)』の口承文芸の節から伝説を抜き出したものである。福島県田村市滝根町(菅谷・神俣・広瀬)の大滝根山の田村麿と大滝丸、入水寺の観音、小野小町の伝え、鶴ヶ池物語、人柱茂左衛門、曽富登神社、六句の坊、片手観音、三本足の鳥、姥捨山などを収める。古い村誌の文語の引用と聞き書きの口語が混じる。