生き返るとの信念が奇跡を起こした
どんな伝承か
栃木県宇都宮市に住む主婦杉原好子さん(四十歳)は病で息を引き取り、通夜の席で娘や長男が枕元を離れなかった。息絶えて二十時間後の深夜、遺体が動き出し、好子さんは蘇生した。医者も首をひねるほどの奇跡だったという。蘇生後、好子さんは自分が見た死後の世界を語った。赤い砂漠のような場所を歩き、幼くして交通事故で亡くなった娘クミちゃんの姿を見つけたが、抱き上げようとしても近づけず、やがて姿は消えた。気づくと足元が崩れて落下し、目を開けると棺の中にいたという。
原典より
「お母さん、死んじゃだめよっ………………お母さん!」栃木県宇都宮市に住む杉原好子さん(四十歳)は、いままさに息をひきとろうとしていた。—— 霊魂の謎-新版タナトロギー入門(中岡俊哉・1990年(平成2年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の謎-新版タナトロギー入門(中岡俊哉・1990年(平成2年))
『霊魂の謎-新版タナトロギー入門』は、中岡俊哉が昭和四十八年刊の『タナトロギー入門』を大幅に書き改め、一九九〇年に文庫として著し直した心霊研究の本である。著者自身の霊体験から説き起こし、背後霊・地縛霊・騒霊・悪霊・淫霊などの事例、臨死体験と転生、死者の声の録音や自動書記、恐山のイタコ、心霊治療、心霊写真の鑑定を国内外の例で述べる。全五章を小見出しで細かく区切り、まえがきでは「七疑三信」という著者の調査の立場を語っている。