骨だけの向笠をかぶった男
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どんな伝承か
佐々木喜善の友人、田尻正一郎という人が七、八歳のときの話である。村の薬師神社の夜籠りの夜、遅くなってから父親と一緒に畑中の細道を通って家へ帰る途中、向こうから一人の男が来るのに行き逢った。この男は、向笠の菅がすっかり取れて骨ばかりになったものをかぶっていた。少し足を止めて道を避けようとすると、先方から畑の中へ片足を踏み入れ、体を斜めにして道を譲って通した。行き過ぎてから父に、今の人は誰だろうと聞くと、誰も今通った者はない、おれはまた何でお前が道に立ち止まったりするのかと思っていたところだ、と答えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。
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遠野市の伝承
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