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門口の石に腰掛ける亡き老女

所在地岩手県遠野市
年代不明
登場亡き老女、柳田國男、採録者
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

炭取を回した老女と同じ人の二七日の逮夜のことである。知り合いの者が集まって夜更けまで念仏を唱え、立ち帰ろうとするとき、門口の石に腰掛けて向こうを向いている老女があった。その後ろ姿は正しく亡くなった人のとおりであった。これは大勢の人が見たので誰も疑わなかった。どんな執着があったのか、ついに知る人はいなかったという。前の話では、通夜の晩に同じ老女が裏口から入ってきて、裾が触れた丸い炭取がくるくると回り、乱心して離縁された娘が、おばあさんが来た、と叫んだと伝えられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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