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四無行の御堂で五度止まった心臓

所在地三重県多気郡多気町下出江(妙尊寺)
年代前年の一百日荒行中
登場慈雲
出典日本の霊能者

どんな伝承か

慈雲は一年前から毎晩のように心臓の発作に襲われている。発端は前年の百日間の荒行だった。如来に誓いを立てて十六畳ほどの御堂に数日籠もり、水を一滴も口にせず、食べず、眠らず、横にもならずに経を読み続け、今世の使命の成就を祈る四無行である。この行は必ず倒れるため、本来は倒れる寸前に担ぎ出す。ところが慈雲は倒れて心臓が止まってから御堂の外へ運ばれ、注射や点滴、酸素などの手当てを受けてようやく息を吹き返した。生死の境を数日さまようあいだに心臓は五回止まり、その後も連日発作に苦しんだが、もとより死を覚悟の行で、焦りも未練もなかったと慈雲は記している。

原典より

だからダウン寸前に担ぎ出すのであるが、幸か不幸か私はダウンし心臓停止してから御堂から担ぎ出され、注射、点滴、酸素とあらゆる手当を受けて蘇生したのである。—— 日本の霊能者(前田博(編)・日本の霊能者) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の霊能者(前田博(編)・日本の霊能者)

『日本の霊能者』は、前田博が編んだ霊能者たちの寄稿集である。広瀬謙次郎の霊夢による予言、慈雲の神々の集会、佐藤妙栄の因縁解脱、松原照子の大予言、永田光麗の十言神呪、久遠あやの神々の警告、宮下文智の神霊治療、鶴田照子の鎮魂など、霊能者たちが自らの霊的体験や修行、予言を語った文章を収める。各寄稿の後に編者による人物紹介を付し、その間に編者の随想「霊能者のひとりごと」と、田口日勝へのインタヴューを挟む。

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