九歳で六寸の局部を持つ早熟児
どんな伝承か
明治十五年一月、郵便報知新聞が「所の名さえめでたく聞こゆる福井町に住む、福岡県近藤何某の長男昇平」という書き出しで、稀代の早熟児のことを報じた。昇平は当時ようやく九歳と五ヶ月の童であったが、医師の検査によれば局部陰茎の周径が四寸二分、長さ六寸という、壮年者に等しい異常な発達を見せていた。記事にはすでに乳母との間に性交があったかのように記されており、未曾有の異常早熟児というべきものであると評されている。
原典より
右の記事によると、九歳の小児昇平は、医師の検査によると、局部陰茎の周経四寸二分、長さ六寸という、壮年者に等しい異常発達を見ているもので、…—— 日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著)
『日本怪奇集成-明治大正昭和篇』は、富岡直方が編んだ怪奇実話集である。明治元年から昭和七年までに各地で起きた幽霊や狐狸の怪、畸形や奇病、天変や奇瑞、世相の珍事を、当時の新聞・雑誌の記事と筆者自身の聞き書きから集めている。明治・大正・昭和の三篇に分け、話ごとに年月を掲げて通し番号を振り、新聞記事を引いたうえで紙名を末尾に添える形を基本とする。