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妙寿寺の墓供養写真に写った老婆の顔

所在地大阪府大阪市中央区中寺町(妙寿寺)
年代大正10年9月
登場故岩阪幸野、岩阪幸野、田中芳三郎、関口こま、参詣者、墓供養された故人、故人の店の元店員、墓供養の参詣者
出典日本怪奇集成-明治大正昭和篇

どんな伝承か

大正十年、大阪の高津一帯に、幽霊が写真に写ったという噂が広まった。その年の四月、東区中寺町の法華宗妙寿寺で墓供養が営まれ、参詣した四十人あまりが並んで写真を撮ると、供養された故人の顔だけが幻のように写り込んでいたという。故人は三年前まで紙函商を営んだ老婆岩阪幸野で、遺産を継ぐはずだった忠実な店員田中芳三郎が親類の苦情で別家させられたため、浮かばれまいと噂されていた。顔は芳三郎のすぐ横に出ていた。記者は、写っていない参詣者の関口こまが撮影の瞬間に顔を伏せ、すぐ戻したために生じたものだろうと推し量っている。

原典より

その中に件の墓供養の亡者が幻のように顔だけ出しているのだ、…—— 日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著)

『日本怪奇集成-明治大正昭和篇』は、富岡直方が編んだ怪奇実話集である。明治元年から昭和七年までに各地で起きた幽霊や狐狸の怪、畸形や奇病、天変や奇瑞、世相の珍事を、当時の新聞・雑誌の記事と筆者自身の聞き書きから集めている。明治・大正・昭和の三篇に分け、話ごとに年月を掲げて通し番号を振り、新聞記事を引いたうえで紙名を末尾に添える形を基本とする。

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