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摩利支天の霊夢で裏山を掘り続ける老人

所在地宮城県栗原市館前
年代昭和5年4月
登場藤原秀衡後裔の大工、藤原彦七、65
出典日本怪奇集成-明治大正昭和篇

どんな伝承か

奥州栗駒山のほとりに、三十年前に見た夢のお告げを信じて宝の山を掘り続けている変わった老人がいた。宮城県栗原郡尾松村大字館前に住む藤原彦七(六十五)という大工で、藤原秀衡の後裔だという。三十三歳のとき、夢に摩利支天が現れ、家の裏山には先祖秀衡が軍資金として埋めた宝物や黄金が今もそのままになっていると告げた。爾来、彦七は毎日きちんと羽織袴を着て身を清めたうえで、根気よく掘り続けている。すでに三千円を投じ、発掘場所は六尺四方、深さ百尺の大穴となり、水が溢れ出したので二十馬力の発動機まで据えて排水しているという。百尺ほど掘ったころから奥底に美しい鶏の鳴き声が聞こえ出したとも語っている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著)

『日本怪奇集成-明治大正昭和篇』は、富岡直方が編んだ怪奇実話集である。明治元年から昭和七年までに各地で起きた幽霊や狐狸の怪、畸形や奇病、天変や奇瑞、世相の珍事を、当時の新聞・雑誌の記事と筆者自身の聞き書きから集めている。明治・大正・昭和の三篇に分け、話ごとに年月を掲げて通し番号を振り、新聞記事を引いたうえで紙名を末尾に添える形を基本とする。

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埋蔵金霊夢摩利支天藤原秀衡怪音

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