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谷底まで足が伸びる山道の女

所在地神奈川県足柄下郡箱根町
年代不明
登場旅の若い男・若い女
出典怪談の世界

どんな伝承か

女の旅はなかなか許されず、入り鉄砲出女として関所で厳しく見張られた時代のことである。箱根の関所にはまだ遠い山道に、若い女が一人さしかかった。そこへ旅の若い男が、旅は道づれ、と声を掛けると、女は同行するという。しばらく歩き続けて一休みすることになり、二人は山道の端に足を投げ出して腰を下ろした。切り立った谷底が見える。男がふと女の脚の先を見ると、幾丈ともある谷底まで女の足が伸びているのだ。旅の男はびっくりして逃げ出した。この女は足長妖怪で、旅する若い男をからかうのだそうだ。

原典より

いく丈ともある谷底まで女の足が伸びているのだ。—— 怪談の世界(山田野理夫・1978年(昭和53年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

怪談の世界(山田野理夫・1978年(昭和53年))

『怪談の世界』は、山田野理夫が昭和五十三年に著した怪談の研究随筆である。遠野での佐々木喜善と柳田国男の出会いから説き起こし、家・山・木・石・道・水・火に現れる妖怪、憑き物、鬼と天狗、生霊・死霊・幽霊の話を、著者の聞き書きや各地の民俗資料、古典・芝居から集め、沖縄の話で結ぶ。章立ては江馬務と柳田国男の妖怪分類を参考にしたもので、民俗学の資料と文学作品の両面から怪談をとらえようとしている。

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