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棺桶から三つ出てきた死骸

所在地秋田県秋田市
年代不明
登場死んだ今井屋主人と通夜客二人
出典東北怪談の旅

どんな伝承か

久保田城下の今井屋の主人が亡くなった。若い頃から遊んでそれを通しておわった末、酔ってあばれ馬をからかって蹴られたのである。家人はその死にかたを恥じ、通夜も内輪で済ますことにした。故人にふさわしい死にかただ、粋なものではないかと言い合う二人の客が盃を重ね、家人はあきれて座敷を退っていった。夜更けに棺桶のふたが開いて主人が出てきて、酒の匂いをかがせるだけかいといい、三人で大いに酔うた。主人が自分を蹴った馬にうらみをいってやりたいというので、三人で馬小屋にいってからかうと、馬は怒って客二人を蹴り殺した。三人は今井屋に戻って棺桶に入り、あくる朝、家人が開けると死骸が三つあった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

東北怪談の旅(山田野理夫・1974年(昭和49年))

『東北怪談の旅』は、山田野理夫が昭和四十九年に編んだ東北地方の怪談集である。青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島の六県に伝わる妖怪や幽霊の話、飢饉と間引にまつわる話、江戸時代の奇談などを、一番から一六三番までの短い話として収める。各話の末尾に県名を記し、恐山や飢饉の記録にふれて東北の怪談と怨念を結びつけるまえがきと、怪談観や霊能者をめぐる回想を記したあとがきを付す。

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