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大刈峠で消えた女の乗客

所在地山口県萩市大字須佐(大刈峠)
年代五月はじめのシトシト雨の夜ふけ
登場萩市Kタクシーの運転手
出典お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界

どんな伝承か

山口県萩市から島根へ向かう大刈峠で若い女性の遺体が見つかってから三か月後、峠に幽霊が出ると騒ぎになった。萩市のKタクシーの運転手は、十いくつ目かのカーブを曲がった崖の縁に若い女が立っていたので乗せたという。峠を下りきってほっとし、バックミラーをのぞくと客の姿がない。横になったのかと振り返っても座席は空で、そのあとどうやって営業所へ戻ったのか覚えていないと語った。五月初め、小雨の降る夜更けのことだった。

原典より

その女を乗せ、峠をおりきってほっとしながら、バックミラーをのぞくと、客の姿が見えないんです。—— お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年))

『お化けは生きている――科学にとり残された霊の世界』は、平野威馬雄が昭和四十九年に著した、怪異と心霊をめぐる読み物である。読者から寄せられたお化けの報告や沖縄の刑場・遺念火の話、長崎の宅島夫人の霊視、和漢の古書に見える妖草妖木・狐・天狗・人魂などの物の怪、フォックス家事件やクルックスの実験など欧米の心霊研究を扱う。著者が始めた「お化けを守る会」の由来、西丸震也・星新一との座談会、透視や念力を試すテストを含む全七章に、あとがきを添える。

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