講堂で人形が宙に浮いた公開実験
どんな伝承か
昭和二十四年六月、東北心霊科学研究会の主催で、東京の霊能者竹内満朋を仙台に招き、二日間にわたって東北大学金属材料研究所の講堂を会場に物理的心霊現象の公開実験が行なわれた。一日目は、あらかじめ夜光塗料を施して用意した人形やメガホン、懐中電灯などが空中に浮かんで見え、祭壇に供えた菓子などが参加者の手元にとんで来るといった諸現象が現れ、実験は大成功のうちに終わったという。会場となった研究所は、この研究会の会長をつとめる筆者自身の勤務先であった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年))
『心霊と神秘世界』は、文学博士福来友吉が著し、昭和七年に人文書院から発行された心霊研究と仏教思想の書である。御船千鶴子・長尾夫人・三田光一らの透視と念写をはじめ、霊の幻化、念動、物質化など国内外の心霊現象を実験記録とともに論じ、後半では自我・神秘世界・霊と生命を真言密教や華厳の教えによって説く。全五編からなり、この本文は昭和五十七年に心交社が出した復刻版で、梅原正紀・井村宏次らの「解説研究編」を付している。