結核の肋骨切除後に胸部内出血で四日間意識不明
どんな伝承か
昭和二十六年、横浜医大(現横浜市立大学医学部)を卒業したばかりの医師松本武は、重い結核にかかり同大病院で肋骨を七本切除する手術を受けた。安静を命じられていたが自らトイレに立った際に胸部で大出血を起こし、四日間意識不明となった。その間、天井のあたりから自分の死にかけた姿と、枕元で泣く祖母を見下ろす体験をした。回復後にその話をすると、誰にも見せたことのなかった祖母の頭頂の禿げまで言い当てていたことに、祖母は驚いたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)
『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。