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葬式の相談を聞いた「心だけの己れ」

所在地大阪府豊中市
年代27歳時
登場小堤徳行
出典臨死体験(立花隆)

どんな伝承か

大阪府豊中市の小堤徳行さんは二十七歳のとき、脊椎カリエスに肋膜炎を併発して危篤に陥った。頭がくるくる回り、背中についた蜘蛛の糸のようなもので地面へ引きずりこまれる感じがして、抵抗しようにも体が気体のようで力が入らない。やがてぽっと抜け出し、肉体を伴わない「心だけの己れ」になった。暗い客席から薄いベール越しに舞台を見るように、親族や医者が深刻な顔をし、泣き、寝床の自分に話しかけるのがはっきり見え、声も聞こえた。皆は死んだものと思い、死後の処置や葬式の段取りを相談していた。冗談じゃない、ここにいると思ったという。生き返ってから確かめると、見た光景はすべて事実どおりだった。

原典より

肉体がともなっていないので、気体のような心だけの己れになっていました。—— 臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)

『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。

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体外離脱危篤蘇生肋膜炎

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