救急患者三十三人中十二人の体験
どんな伝承か
著者は、臨死体験がどれほど広く起きているかを示す例として、杏林大学医学部の秦葭哉教授のグループによる調査を挙げている。この四年のあいだに同大学の付属病院の救急外来へ運び込まれた意識不明の患者のうち、蘇生したのち知的な障害を残さなかった三十三人に聞き取りをしたところ、十二人が臨死体験をしていた。割合にして三十六パーセントという高さである。アメリカの各種の調査でも、死にかけて生き返った人の三割前後が体験しているという結果が出ており、著者は、臨死体験は人類に普遍的な現象らしいと述べる。体験の中身は人により異なるが、お花畑や川、体外離脱といった構造は共通するという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
立花隆『証言・臨死体験』を証言者(人物)単位で収録。安田伸・水上勉・邦光史郎・志賀信夫・前田忠明・佐野三治・向井承子・北林谷栄・永倉万治・彗星探索家木内鶴彦・元プロレスラー大仁田厚・羽仁進ら著名人や市井の人々が語る臨死体験(体外離脱・トンネル・光・お花畑・三途の川・死者との再会・人生回顧と蘇生)を、各証言の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで収録。臨死体験を脳科学と心霊の両面から検証した立花隆の証言集。